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乳酸菌シロタ株とは
乳酸菌シロタ株とは、医学博士でヤクルト創業者の代田稔（しろたみのる）さんが発見、培養した善玉菌です。正式名称は「ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株（YIT 9029）」で、ヤクルト菌という名称でも知られています。
その特徴は「生きたまま腸内に到達するチカラが強い」「善玉菌を増やして悪玉菌を減らす」「腸内の有害物質の生成を抑える」などです。善玉菌の特徴そのものですね。
生きて腸まで届く強いシロタ株
乳酸菌シロタ株は、一般的な乳酸菌にくらべて胃液や胆汁などの消化液に強いという性質があります。胃酸や胆汁酸に負けず、生きたまま腸に到達してしっかりと働きます。
乳酸菌シロタ株を1日100億個以上、4週間にわたって摂取してもらうという試験では、飲んでいなかった期間はまったく検出されなかったのに対して、飲んでいた期間では糞便に大量の生きた菌が検出されたとのことです。
ビフィズス菌が増えて大腸菌が減る
上記と同じく、1日100億個以上のシロタ株を4週間毎日飲んでもらうという試験で、腸内のビフィズス菌（ビフィドバクテリウム）の数が増えて、大腸菌群が減ったという結果が出ています。
ビフィズス菌の数は飲んでいなかった期間にくらべて2倍以上になり、糞便1gあたりの生菌数は100億個を超えるというデータが出たとのことです。
また大腸菌群については、飲んでいなかった期間には糞便1gあたりに3000万個ほどが検出されたのに対して、飲んでいた期間には5分の1程度しか検出されませんでした。
腸内の有害物質の減少
腸内では悪玉菌が有害物質を生成しますが、善玉菌を増やすことでその生成を抑えることができます。
乳酸菌シロタ株を1日100億個以上、5週間にわたって飲んでもらうという試験では、尿中のインディカン量が100μg/mlから、70μg/ml以下に減ったという結果が報告されています。
インディカンとは、発がん促進作用のある有害物質が肝臓で変化したものですので、この試験は、シロタ株を飲むことで腸内の有害物質の増加抑制効果が期待できるということを示しています。
花粉症の症状緩和効果
乳酸菌シロタ株には、花粉症などのアレルギー疾患に対する効果も期待できます。
アレルギーの発症には、免疫細胞の働きが関わっています。体内に病原菌やウイルスなどの抗原（アレルゲン）が侵入したときに、その情報をほかの免疫細胞に渡す「抗原提示細胞」というものがいます。
マクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞が、ヘルパーT細胞にアレルゲンの情報を渡すと、B細胞がそのアレルゲンを攻撃する「抗体」をつくりだします。
この抗体が何らかの原因で過剰産生されると、普段は外敵から身を守るはずの抗体が、カラダを攻撃してしまうということが起こります。それがアレルギー症状です。
アトピー性皮膚炎や花粉症、食物アレルギーなどに関係しているのは、5つのうちの「IgE」という抗体です。IgE抗体が肥満細胞と結びつき、そこに花粉がくっつくと、花粉症の原因となるヒスタミンやロイコトリエンなどが放出されます。
参考 : アレルギー症状を軽減する乳酸菌はどれ？
花粉症などのアレルギー症状を抑えるには、IgE抗体の産生を抑える必要があります。そのためには、ヘルパーT細胞のうち、IgE抗体産生を促す1型ヘルパーT細胞（Th1）の働きを弱めなければなりません。
乳酸菌シロタ株を継続摂取することで、花粉症の症状を軽減する効果が期待できることが、試験により判明しています。
まだ詳細な仕組みは解明されていませんが、おそらく上記で紹介したような、Th1とTh2のバランスを調整することでアレルギー症状を抑えられるものと考えられています。
参考 : プロバイオティクスの花粉症に対する効果
乳酸菌シロタ株を含むヨーグルト
乳酸菌シロタ株を含む商品は、ヤクルトによっていくつか販売されています。
1本あたりに乳酸菌シロタ株が200億個含まれている「Newヤクルト」、300億個のシロタ株のほかにビフィズス菌の栄養源であるガラクトオリゴ糖を含む「ヤクルトAce」、400億個と最も多く含んでいる「ヤクルト400」。
飲料のほかに、もちろん食べるヨーグルトとしても商品化されています。1個あたり10億個以上のシロタ株を含有している「ソフール プレーン」、カロリー45％カットの「ソフール LT」など。
これらの乳酸菌飲料やヨーグルトは、すべて特定保健用食品です。
いずれの商品も糖質をある程度含みますし、ヨーグルトについては脂質も少なからず含みますので、それらが気になる場合は善玉菌サプリメントを摂取することをオススメします。
乳酸菌シロタ株が多く含まれている善玉菌サプリは見つけられませんでしたが、同じような整腸作用などのある菌株を含んだサプリメントはいくつもありますので、ぜひこのサイトで相性の良いものを見つけてください。
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消費者庁に届出された機能性表示食品なので、安心・安全。含まれるビフィズス菌（ロンガム種BB536）が、腸内フローラを良好にして、便通を改善します。
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