トップ > 乳酸菌の種類と効果 > ガセリ菌SP株(ラクトバチルス・ガセリ・SBT2055株)の効果
ガセリ菌SP株とは
ガセリ菌SP株は、雪印メグミルクが日本人の腸から見つけた、いわゆるヒト由来の乳酸桿菌の一種です。正式名称は「ラクトバチルス・ガセリ・SBT2055株」。
その特徴は、胃酸や胆汁酸に強く生きたまま腸まで届くこと、腸に長くとどまってしっかりと定着すること、腸内フローラを良好にすることなど、整腸作用を期待できることです。
腸に長く留まる善玉菌
ガセリ菌SP株は、ほかのビフィズス菌や乳酸菌にくらべて酸に強く、消化酵素に負けずに腸まで生きて届くという性質があります。
そして、より特筆すべき特徴が「腸にしっかりと棲みつく」と考えられるということです。
善玉菌を口から摂取したとき、まず多くの菌が胃酸などで死滅してしまい、腸まで届きません。仮にそれを乗り越えて腸に到達したとしても、数日間で便と一緒に排出されてしまうのが多くの菌に共通することです。
しかし、ガセリ菌SP株は腸に届いたあともそこに長くとどまり、長期間、整腸作用を発揮するということが世界で初めて認められています。
参考 : これからは「ガセリ菌SP株」 | 恵 megumi | 雪印メグミルクのヨーグルト
上記の記事によると、1日1000億個のガセリ菌SP株を1週間摂取した8人のうち、4人の便から、摂取から90日後にガセリ菌SP株が検出されたとのことです。
これは驚くべきことだと思います。というのは、細胞には寿命があり、日々生まれ変わっており、その過程で小腸に棲む腸内細菌にも入れかわりが起きますし、大腸の腸内細菌はウンチとして排出されるからです。
もちろん、全てが細胞の寿命と一緒に死滅するわけではありません。一部は残り、また腸内で増殖して勢力を拡大するということが常に起きています。
しかし、大腸の細胞の寿命は平均10日ほど、小腸の細胞の平均寿命は1.5日ほどです。ガセリ菌SP株はおもに小腸にすみつく菌種であり、短期間で生まれ変わる細胞がある器官に長くとどまるというのはすごいことだと思うのです。
定着性については個人差があり、実際に8人中4人の腸内では、90日間も留まることはできなかったようです。ただ、一般的な乳酸菌などとくらべて定着性が高く、長いあいだ整腸作用を発揮してくれるというのはたしかなようです。
内臓脂肪を減少させる働き
ガセリ菌SP株には、内臓脂肪を減少させる働きも期待できます。
成人101名を対象に、毎日、ガセリ菌SP株10億個を含むヨーグルトを12週間食べてもらうという試験がおこなわれました。
その結果、ガセリ菌SP株を含むヨーグルトを摂取したグループは、ガセリ菌SP株を含まないヨーグルトを摂取したグループよりも、腹部内臓脂肪の面積が大きく減少することが確認されました。
腹部内臓脂肪はメタボリックシンドロームとの関連性が強いとされており、メタボ抑制効果も期待できるものとして注目されています。
ブドウ球菌を減らす作用
ガセリ菌SP株には、ブドウ球菌を減らす効果も期待できます。
ブドウ球菌というのは、ブドウの房のカタチに連なって存在するスタフィロコッカス属に属する菌のことで、有名な病原菌として「黄色ブドウ球菌」があります。
黄色ブドウ球菌はヒトや動物などの皮膚表面や腸内に存在する常在菌で、感染症や食中毒、肺炎や髄膜炎なども引き起こす可能性のある、人間にとって良くない菌の代表格です。
足の裏が臭くなることがあると思いますが、あれも黄色ブドウ球菌が原因である場合があります。皮膚表面の常在菌にはニオイをつくるものがありますが、黄色ブドウ球菌もそのひとつです。
傷から体内に侵入されたときには、感染症のリスクが高まります。
こうした有害な菌は、基本的に免疫細胞がつくりだす抗体(免疫グロブリン)によって排除されますが、黄色ブドウ球菌は抗体の機能を抑えるタンパク質を持っており、排除がうまくいかない場合があります。
また、コアグラーゼという酵素を産生することで、血しょうを固めてそこで増殖し、やはり抗体による排除から逃れるという性質を持っています。
人類の敵と言えるブドウ球菌ですが、ガセリ菌SP株を摂取しているあいだは、便から検出されるスタフィロコッカス属の菌数と、パラクレゾールという腐敗物質の濃度が減少することが確認されました。
これらは便のニオイにも影響するので、ウンチが臭いと感じている場合には、ガセリ菌SP株の摂取でそれを軽減できる可能性があります。
ガセリ菌SP株を含むヨーグルト
ガセリ菌SP株を含むヨーグルトとしては、雪印メグミルクが販売している「恵 megumi」シリーズがあります。
内臓脂肪を減少させる効果について消費者庁に届出済みの、機能性表示食品である「ガセリ菌SP株ヨーグルト」、特定保健用食品(トクホ)の許可を得ている「ナチュレ 恵 megumi」などが有名です。
前者は砂糖不使用、脂肪ゼロであり、ほかの甘味のつけられたヨーグルトとくらべると健康効果を期待しやすいものだと思います。
もちろん、ヨーグルトを食べたからといって健康になれるわけではなく、生活習慣を整えたり食生活に気をつけたりすることは必要ですが、普段の食事にプラスするヨーグルトとして恵 megumiシリーズはオススメです。
ただ、含まれている菌の数は100gあたり10億個(ナチュレ 恵 megumiは5億個と、その他にビフィズス菌SP株10億個)なので、より多くの善玉菌を摂取したという場合は、サプリメントを使用するのが良いでしょう。
このサイトでは多くの有用菌を含むサプリを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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