トップ > 乳酸菌ニュース > ロッテの乳酸菌ショコラを食べた感想
乳酸菌入りチョコレート発売
2015年10月13日に、ロッテから乳酸菌入りのチョコレートが発売されました。「チョコで包めば、生きた乳酸菌が100倍とどく」というフレコミが気になるお菓子です。
乳酸菌といえばヨーグルトやサプリメントで摂取するものと思っていましたが、ついにお菓子でも摂れるようになりました。というわけで、さっそく食べてみました。
スイーツデイズ 乳酸菌ショコラとは
ロッテと日東薬品工業の共同開発によってうまれた商品は「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」。
参考 : 乳酸菌ショコラ | お口の恋人 ロッテ
京都の漬物から発見された植物性乳酸菌を含むチョコレートで、チョコで包むことによって、包んでいないときにくらべて、乳酸菌の生残数が100倍以上になるというのがウリのようです。見た目や味は以下のとおりです。
箱の表面
箱の裏面
箱を開いたところ
個包装
中身のチョコレート
味は、いたって普通のチョコレートといった感じです。明治の板チョコのミルクとハイミルクの中間くらいの甘さに感じたので、甘過ぎるのが苦手な人には向いていないかもしれません。
お菓子であることのメリット
お菓子で乳酸菌を摂れることについては「持ち運びが便利」「いつでもどこでも気軽に食べられる」というのが大きなメリットだと思います。
甘いものでお腹と心を満たしながら、健康にも配慮できるという、オトメ心をくすぐる良いコンセプトですよね。ロッテの公式サイトを見ても、実際にそのようなモニターさんの声があがっています。
ヨーグルトだと、自宅か会社の休憩室などで食べることはできても、そのほかの外出先で食べるというのは難しいと思いますが、チョコならちょっとカバンに忍ばせることができるから便利です。
個包装されているから、食べる量を調整できるのも嬉しいところ。少食な方にもオススメです。
健康目的ならサプリかヨーグルト
ただ、健康を第一に考えると、あまりオススメはできません。チョコレートなので甘味があり、糖質が多く含まれていますし、同じく脂質も含まれています。
1枚あたり22kcal、脂質1.3g、炭水化物2.3gです。1箱14枚入りなので、まるまる食べると308kcal、脂質18.2g、炭水化物32.2gとなり、摂り過ぎのラインになります。
ヨーグルトにも脂質はある程度含まれますが、そこまで多くはありませんし、糖質は少なくタンパク質が多めに含まれており、食事を補完するものとしてもヨーグルトのほうが優秀です。
また、含まれている乳酸菌の数にも留意が必要です。
ロッテに問い合わせたところ、1箱あたりの菌の数はハッキリ公表はしていないが「ヨーグルトの規格に合わせた数」とのことでした。
乳等省令では、ヨーグルト100mlあたり10億個以上の乳酸菌や酵母が含まれることになっていますが、チョコレート1箱あたりに同程度の乳酸菌が入っているという意味だったのかもしれません。
もしそうだとした場合、100ml(約100g)で10億個以上のビフィズス菌や乳酸菌を摂取できるヨーグルトのほうが、はるかに健康的な食品ということになります。
当たり前の話ですが、小腹を満たすのには適していても、健康を優先的に考えた場合には適当な食品であるとは言えません。
その点では、ヨーグルトに軍配が上がります。さらに言えば、よりビフィズス菌などが多く含まれていて、かつ低カロリーで持ち運びもできる善玉菌サプリメントが最適です。
あくまで嗜好品なので、オヤツを食べるついでに乳酸菌も摂ることができるというように考えて、善玉菌サプリやヨーグルトなどとは別に利用するのが良いと思います。
一般的に乳酸菌にいだいているような、便通改善や免疫力アップなどの効果は、あまり期待しないほうが無難です。
送料無料キャンペーン
ロッテのオンラインショップでは、10月31日(土)まで、送料無料キャンペーンをおこなっています。
「スイーツデイズ 乳酸菌ショコラ」の10個セット3,240円が、送料無料で購入できます。常温保存が可能なので「10個も買ったから早く食べなくちゃ」と焦る必要はありません。
しかし、個人的には味はふつうのミルクチョコレートと同じように感じたので、あえて10箱も同じものを買う必要があるのか…と考えると、正直なところ必要ないかなと思ってしまいます。
健康のためには善玉菌サプリをつかい、オヤツは好きなチョコレートを食べる。この使い分けで十分だと思います。
この記事の最終更新日は 2015年10月25日 です。